行政書士の特長と各士業との違い

行政書士とは

行政書士の特長

行政書士会には、会社員、経営者、福祉、家庭など社会のあらゆる場所で様々な経験を積んだ人が大変多く集まっており、行政書士はその中で交流し、勉強し、情報を交換し、多様な価値観を吸収します。

行政書士は紛争を担当しません。
紛争に発展する前に市民感覚との調和で穏やかな解決を目指しつつ、最終的な文書を法律に則ったものにまとめるという事が行政書士の尽くすべき責務であることから、社会人・家庭人経験豊富な資格者の集まりである事が最大の長所であると考えます。

行政書士に相談するメリット

例えば相手に何か正してほしいことがある時、柔らかい言葉では伝わらないと思って皮肉を書いたり、「〇〇法で...」などと難しい言葉を並べたりしますと、相手が反って頑なになってしまうことがあり、争いにまで発展すれば、時間も費用もかかって理想的な解決とはなりません。

そんなとき行政書士が出す文書であれば、勇ましいことを書かずとも法律に則った文書であるという意味を含む事ができますし、公に登録された第三者に知らせたという事実だけでも充分に意味があります。
是非困った時の窓口に、行政書士をご検討ください。

各士業の業務内容

行政書士

法務

法的書類の専門家。
官公署に提出する書類、権利義務、事実証明書類を扱う。
業務の例：許認可申請、各種契約書、協議書、示談書、内容証明、定款ほか
行政書士の人数：52,060人（日本行政書士会連合会報：登録者数／2023年11月末日現在）

弁護士

法律

法律の専門家。
当事者同士での解決が困難なトラブルを扱う。
業務の例：相手方との折衝、裁判書類の作成、裁判所への出廷、刑事弁護ほか
弁護士の人数：45,868人（日本弁護士連合会：日弁連の会員／2024年1月1日現在）

弁理士

特許

知的財産の専門家。
特許・実用新案・意匠・商標の出願、鑑定などを行う。
業務の例：特許庁への出願、出願に係る相談、鑑定書の作成ほか
弁理士の人数：11,810人（日本弁理士会：会員の分布状況／2023年11月30日現在）

税理士

税務

税金の専門家。
税の申告その他税務署などに提出する書類を扱う。
業務の例：税務署に提出する書類作成、申告の代理、税務相談ほか
税理士の人数：81,202人（日本税理士会連合会：税理士登録者数／2023年12月末日現在）

司法書士

登記

登記や財産管理の専門家。
法務局・裁判所・検察庁などに提出する書類を扱う。
業務の例：商業登記、不動産登記の代理、供託手続きの代理ほか
司法書士の人数：23,059人（日本司法書士会連合会：会員数／2023年4月1日現在）

社会保険労務士

労務

労務管理の専門家。
労働保険や年金に関する手続き等を行う。
業務の例：労働基準監督署、社会保険庁等に提出する書類作成ほか
社会保険労務士の人数：44,203人（社会保険労務士白書：登録者数／2022年3月31日現在）

土地家屋調査士

不動産

不動産調査の専門家。
不動産を調査・測量、申請手続き等を行う。
土地家屋調査士の人数：15,650人（日本土地家屋調査士会連合会：会員数／2023年4月1日現在）

海事代理士

海事

海事手続きの専門家。
船舶の売買、登記、検査等を行う。
海事代理士の人数：2,152人（日本海事代理士会：登録者数／2022年2月末日現在）